明日の行方

日々思うことをつらつらと…。Gooからおひっこし。

米中はもうヤレない

尖閣で事が起こった際、アメリカは日米安保の適応範囲だと言う。
その反面、実際の尖閣諸島海上保安庁が実質的に封鎖していて、一般人が漁を行えないような状態になってるそうな。
これは恐らくアメリカから釘を刺されているのだろうと思う。

尖閣で事を起こしてもらっては困るからだ。
事が起こると、アメリカが安保条約を履行できないことがばれちゃうからだ。
だから余計なことが起ってもらっては困るから、いかなる小競り合いも起こさないように安倍さんに圧力をかけているのは容易に想像できる。

なんで困るのか。
もう戦争できないからだ。
どこと?
中国と。

 

現代の戦争領域は、単純な陸海空の戦力では決まらない。


まず第一に、核の配備
これだけで、保有国同士は通常戦力での戦争もできないのが現代だ。
アメリカがどれだけプーチンを刺激しても、プーチンが出てこなかったように、核保有国同士の戦争は実質的には勝利がない。
ウクライナ紛争の際に、『核を使う覚悟がある』とプーチンが言ったわけだけど、実際に言うだけでも十分なプレッシャーになってしまうのである。
お互いを破壊しつくすまでやるだけである。
だから、核のボタンを押すところまで追い込むようなことはできないわけである。

 

第二に、サイバー空間での戦争だ。
このサイバー戦争は、地上のネットワークだけに限ったことではない。
衛星も含まれている。
既に中国は、不要になった自国の衛星を地上から撃墜することに成功している。
また、微粒子ビームやマイクロウェーブによってレーダーあるいは通信を妨害することも可能になっている。
現代兵器は衛星からの支援がないと、まともに飛ばない。
それどころか、イージスシステムそのものが機能しなくなる。
つまり、遮断されると手も足も出ないのである。
実施にアメリカのイージス艦が、黒海だかでロシア機にやられている。
この兵器はどうも中国も保有しているようなのである。

 

第三に、軍事予算である。
2014年の情報になるが、中国は公式には1290億ドルを軍事に充てているそうである。
米国は5800億ドルだそうだ。
まだまだ十分差があるから、アメリカについていれば安泰、と思う?
残念ながら、中国は好評の倍くらいは使ってるだろうとみられている。
2400億ドル使ってるとして、さらに2ケタ成長を続けている。
今後中国経済が5%程度の伸びを継続した場合、軍事費の伸び率を少なく見積もって年10%増としても、10年後にはアメリカの予算を超えてしまう。
また、アメリカは借金しないと現状維持ができない状態なので、軍事予算は削られることはあっても増えることはない。
また、5800億ドルのうち、中東と東アジアの二つの地域に拠点を置いているから、実質的に東アジアで使っている予算は半分程度であるから、すでに使っている軍事費は米中でほぼ同じくらいになる。

過去の積み重ねもあって、近代兵器の数だけならアメリカが勝るだろうが、サイバー戦争も考慮すると、すでにアメリカは中国と総力戦をやれるような状態にはない。
よって、このままずるずるにらみ合いが続くと、明らかに中国に優位に働き、アメリカは東アジアからも退かざるを得なくなる。


そうなったとき、日本はどうするのか?

 

中国の経済はバブル崩壊不良債権で首回らないから軍事に金が割けない?

平時ならね。

一番の景気刺激策って、軍需産業じゃないの?